皆さん、夏休みは楽しくお過ごしでしょうか?
暑い日々が続きますが、
この暑さも一年の中で考えると、
ほんの短い間なので楽しんでいただけたらと思います。

ジャジャン!
今回は夏休みの自由研究特集です!

ペロルの方でも夏休みの手作り自由研究を提案していますが、
ここでは理科的な立場から、
いくつかの提案をしてみたいと思います。

一つ目は風の観察です。
もし海の近くに行くことがあれば、
そこで1日の中で風向きがどう変わるかを観察してみてください。
天気のいい、風の強くない日がいいか、
と思います。
そうじゃない日も、
ひょっとすると面白いかもしれません。

木の棒の先に毛糸やビニールなどの軽い紐を結び、
それを地面に刺します。
一か所だけでなく何箇所かに刺して、
観察してみてもいいかもしれません。
一時間ごとに、紐の振れた向きとどれくらい持ち上がったか
で風向きと風の強さを測り記録します。
簡単な地図を作り、棒の地点をしるし、
そこに風の向き、風の強さを矢印で書いてみてください。
夜明け前から夜まで観察すると風の変化が分かるかと思います。
波の様子も一緒に観察すると面白いかもしれません。
海に行けない人は山や自分の家の周りで観察してみても面白いでしょう。
また、グループで観察することで、地形の影響も現れて興味深い結果が出るかもしれません。
本やネットで探すと海風、陸風について書いてあるかと思います。
昼間は陸が温められ、海よりも陸の温度が高くなるために風が海から暖かい陸の方へ吹いてきます。
そして夜になると、今度は陸の温度が下がり、
海の温度は一定のため、陸より海の温度が高いことになり、
風が陸から海に流れていきます。
でも、実際にやってみると、
思いもしない結果が現れたりします。
また、観察をすることで普段気にとめない風について意識を向けるきっかけになれば、と思います。

二つ目は潮の満ち引きの観察です。
海のすぐ近くの橋のなど、安全な場所で、
地面から海面がどれくらいの高さにあるか、
を1時間ごとに測っていきます。

海のそばでやりますので、必ず保護者同伴で、浮き輪や救命胴衣などの準備をして取り組んでください。

先に重りを付けた糸を垂らしたりして計り、
それが実際にどう変化していったか、
をグラフに表してみてください。
もちろん、24時間できると最高ですが、
そうもいきません。
出来る範囲の時間でやってみてください。
昼の引き潮や満ち潮と夜が同じなのかも興味深いことです。
また、別の日にもやってみると違いが分かるかもしれません。
月の満ち欠けとの関係も一緒にまとめてみるといいでしょう。
これも、いろんな場所でやると違いが判って興味深いと思います。

三つ目は月の観察です。
星が見えない都会でも月は見えるかと思います。
月がどの場所から出てくるか、
もしくはどの場所で沈んでいくかを、
毎日同じ場所から観察をしてみてください。
画用紙の下の方に風景を描き、
そこに月が出てくる場所と形、日付、時間もしくは月が沈む場所とその形と日付、時間を記載してみてください。
 
これらの観察を通して、いろんな発見をしてもらえれば、と思います。
でも、それ以上に、
今まで意識しなかった身の回りの事柄に目が向けられたらと思います。

楽しい、かけがえのない夏休みを!

2024.08.02 井手芳弘

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