第56回 それは決まってカメラを置いてきた時 災害は忘れたころにやってくる、という言葉があるが、それに付け加えたいのは、 <新しい発見は忘れたころにやってくる>という言葉、それと、 <新たな発見の写真を撮り
第54回 夏の夕暮れの夢 数日前、入道雲がニョキニョキと育った日がありました。 いつもは地上1000メートルあたりに暮らしながら、自分の頭のはるか上に、 遠くの世界から流れてくる風によってできる雲たちを憧れ
第52回 日々の楽しみ 田んぼの水を眺めること、一年に一度田んぼが湖に変わる日、それも浅い浅い湖に。 その楽しみは、仕事と結びついているから逃すこともない。 浅い湖は、深い湖と同じようにお日様を映し出すけれど、 浅い浅い
第47回 再び影との語らい とうに日本に帰ってきています。 夕暮れの西の空にお月様が細い三日月から次第に太り始めています。 この月が期待で胸を膨らませ満月としてはじけた時、イースターの祭りがやってきます。 祭りへの期待の
第43回 影を追いかける エーッと、朝の泡と星のお勤めを眺めた後(前回の続きです)私はさらに歩いていきました。 ここまでくればしめたもの、世界はすっかり変わってしまった。 後はこの空気の中で深く息をしながら、いろんなもの
第38回 ただ何となく もともと好きなことは日向ぼっこだったのです。 時間さえあるとよく人がいないところに出かけては、 水面を見つめていることが多かったように思います。 こういう自分は、あまりに年寄りくさく、とても明るく