121 花と葉 花の季節が過ぎ去り、後には緑の若葉が風に揺れています。 あたりは光の粒を含んだ五月の風が吹き抜けています。 花から始まり、葉の成長と毎日の変化はとどまるところを知りません。 この日々の変化の中で、たくさん

112 枯れ 色合いが去っていった。 後にはすべてをはぎ取られた木の枝だけが残っています。 そこには色合いはすべて取り去られモノトーンの静止した塊だけが存在します。 その枝が夕暮の空を背景にシルエットとして浮かび上がると