179 光と色の話・9 「秋の日って気持ちがいいね。」 「暑くもなく、寒くもなく。」 …… 「なに黙ってんの?」 …ボーッとする… 「どこかおかしい?(まあ、いつもどこか変だけどね)」 秋になるとボーッとしてしまう。 「
176 光と色の話・8 夏の空は続く。 こうして、ビルの谷間の切り取られた空間で過ごしていても 子どものころに過ごしていた、広い夏は、ここまで続いている。 木々の間を抜けていく太陽からの輝きを通して、 雲の上に乗っかって
175 光と色の話・7外灯と影の会話 ジージージー ワシャワシャワシャ ジージージー ワシャワシャワシャ ○「暑いなー」 △「だねー」 ○「入道雲、イカスよな。」 △「だねー」 ○「……」 ○「おまえ、だね—しか言わない
174 光と色の話・6 「梅雨明けたね。」 すごい雨、降ったよね。 梅雨が明けると、入道雲の季節になる。 エベレストヘの旅の季節だね。 「えっ?ベレスト?」 … 「なんか、ひねたこと考えなくちゃいけないって、思ってない?
173 光と色の話・5 「そろそろ梅雨も明けるかな?」 「<光に包まれている体験>って言ったってね、そろそろキラッていう輝きもほしくなるよね。」 「お日さまが空で輝いて、木々にはくっきりとした影が出来、枝や葉は光を浴びな
172 光と色の話・4 空気の濁りってとっても不思議! だって自分では色を持たないのに 闇を透かすと青くなり、 光を透かすと赤くなる。 そりゃ、おいしかろう そりゃ、美味だろう。 仙人さんと一緒になって 食べてみたいや
171 光と色の話・3 「曇りの日が続くよね。」 「梅雨って、じめじめして、光もなくていやだな。」 「五月の初めの五月晴れの日がよかったな。風に光が乗った感じで。」 そうだね、でも、曇りの日は光がないわけじゃない。どちら
170 光と色の話・2 光は不思議なもの、だって手に届かない遥かかなたから射してくる。 温かみも音もない、とても私たちが生きていけない宇宙空間を通り抜けて私たちの地球へやってくる。地球の空気に触れることで空気を明るくし、
169 光と色の話・1 「光って目に見えないって聞いたんだけど。それって変だよね。」 そりゃ、見えないさ。 「えっ?やっぱりそっち派?」 「だよね。どう見たって!」 「光は見えてるじゃない。」 どこに? 「どこにって…、
137 語りかけてくるものと明らかになっていくもの 明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。 この季節になると、やはり木の枝ぶりが気になります。 すべてをそぎ落とした後のすがすがしさと、 これからの展
134 しみじみとした感じ この季節は意識がボーッとしてきます。 いつもボーッとしているといえばいえるのですが… 何か、ずっと昔のことを思い出すような、そんな感じです。光 の中に懐かしさが含まれているような気がします。