185 光と色の話・15 「お正月過ぎて雪降ってきたね。」 「北の国では、もうしっかり冬景色だろうね。」 はなさかじいさんが灰じゃなくて、雪をまいて、木々に雪の花を咲かせている感じだね。 「お正月って、白い色が似合うよね
182 光と色の話・12 「発表どうだった?」 えっ?何の? 「虹の発表だよ。」 「虹を紹介するってやけに張りきってたじゃない。」 ああ、あれね… 「えっ?うまくいかなかったの?」 うまくいかなかったわけじゃないけど…
181 光と色の話・11 「今日も相変わらずボーッとした日が続くの?」 ボーッとしてない… 真剣に考え事してる。 「えっ?ボーッとしているようにしか見えないけどなぁ…」 「なに考えてるの?」 今度講座をやる虹の話 「また
180 光と色の話・10 いい天気だ…… 「……」 「まだ、ボーッとしてるの?」 ふと思い出した。 「今度は何?」 おじいさんのこと。 「エッ?パパにもおじいさんいたの?」 「そういえば、年をとると昔のことを思い出すって
179 光と色の話・9 「秋の日って気持ちがいいね。」 「暑くもなく、寒くもなく。」 …… 「なに黙ってんの?」 …ボーッとする… 「どこかおかしい?(まあ、いつもどこか変だけどね)」 秋になるとボーッとしてしまう。 「
176 光と色の話・8 夏の空は続く。 こうして、ビルの谷間の切り取られた空間で過ごしていても 子どものころに過ごしていた、広い夏は、ここまで続いている。 木々の間を抜けていく太陽からの輝きを通して、 雲の上に乗っかって
175 光と色の話・7外灯と影の会話 ジージージー ワシャワシャワシャ ジージージー ワシャワシャワシャ ○「暑いなー」 △「だねー」 ○「入道雲、イカスよな。」 △「だねー」 ○「……」 ○「おまえ、だね—しか言わない
174 光と色の話・6 「梅雨明けたね。」 すごい雨、降ったよね。 梅雨が明けると、入道雲の季節になる。 エベレストヘの旅の季節だね。 「えっ?ベレスト?」 … 「なんか、ひねたこと考えなくちゃいけないって、思ってない?
173 光と色の話・5 「そろそろ梅雨も明けるかな?」 「<光に包まれている体験>って言ったってね、そろそろキラッていう輝きもほしくなるよね。」 「お日さまが空で輝いて、木々にはくっきりとした影が出来、枝や葉は光を浴びな
172 光と色の話・4 空気の濁りってとっても不思議! だって自分では色を持たないのに 闇を透かすと青くなり、 光を透かすと赤くなる。 そりゃ、おいしかろう そりゃ、美味だろう。 仙人さんと一緒になって 食べてみたいや